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アイデアを手に入れる方法とは? [仕事術]

60分で読めるけれど一生あなたを離さない本。
《アイデアをどうやって手に入れるか》という質問への回答がここにある。

という刺激的なオープニングから始まる本のご紹介です。
今回ご紹介する本は、【アイデアのつくり方 】です。

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

  • 作者: ジェームス W.ヤング, 今井 茂雄
  • 出版社/メーカー: ティビーエス・ブリタニカ
  • 発売日: 1988/03
  • メディア: 単行本

この本は1988年に初版が出版され、今なお売れ続けている古典的良書です。

102ページほどの薄さで、なおかつ著者のジェームス W.ヤングによる本文は
60ページにも満たないので、意外なほどあっさり読み終わります。

しかし、この本に書いてある方法を実践するのは容易ではありません。
それは著者自身も述べています。

「この本に書いてある公式は、説明すればごく簡単なので、これを聞いたところで
実際に信用する人はまず僅かしかいない」

「説明は簡単至極だが、実際にこれを実行するとなると、最も困難な種類の
知的労働が必要なので、この公式を手に入れたからといっても、誰もがこれを
使いこなすというわけにはいかない」

そのため、この本にあるアイデアを作る方法を公表したからといって、
企画の世界に身を置く人が供給過多となることはないと断言しています。

著者はこの本で、アイデア作成のための原理には、
「アイデアは一つの新しい組み合わせである」
「新しい組み合わせを作り出す才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に
よって高められる」
という2つのものがあると述べています。

その原理をベースに、実際のアイデア作成の方法が、以下の5つの手順で
説明されています。

◆その1-資料集め-
当面の課題のために必要となる資料と、一般的知識の貯蔵のための資料を
たえず豊富に徹底的に収集する。

◆その2-資料の咀嚼(そしゃく)-
集めた資料を様々なパターンで組み合わせ、関連性を見い出す作業を
根気よく続ける。

◆その3-問題の放棄-
これ以上、考えることが無理な状況に行き着いたら、考えるのをやめて問題
を放棄する。意識の外(無意識)で何かが自分で組み合わせの仕事をやる
のを任せてしまう。ただし、自分の想像力や感情を刺激するものに意識を
移してしまう。

◆その4-「見つけた!」の瞬間-
いきなりアイデアがひらめく瞬間が訪れるのを待つ。

◆その5-アイデアのチェック-
現実の有用性に合致させるために、実際にアイデアを具体化し展開させる。


実際にはもう少し詳しく説明されているのですが、まずは概要までです。

私は半年ほど前に、この本を知人から紹介されて購入しました。
実際には私自身、まだこの方法を試していないので書評を書くのはどうかと
思ったのですが、何だか最近この本が妙に気になり出したので、
今回読み返したのを機に書評にまとめてみました。

実際に企画の仕事に就かれている方だけではなく、
普段の生活の中でもこの方法を役立てることができないか、
これを機に模索してみたいと思います。


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コメント 2

つぶ庵

ひろすけさん、こんにちは。

今回の本もとても興味深い内容です。
「公式は簡単だが、聞いたところで信用する人が僅かしかいない」
「誰もがつかいこなすというわけにはいかない」
聞いただけで、知りたくなる内容です。

実際に私たちは書評を書いているんですが、
書評もかなりアイディアがいると私は思います。
その点でも、本書は有効なように感じられます。
私の読書リストに入れておきたいと思います。
ありがとうございました。
by つぶ庵 (2006-10-26 18:42) 

ひろすけ

つぶ庵さん、コメントありがとうございます。
この本にかいてある内容は、ある意味愚直な方法であるがゆえに
即効性を求める方には不向きなのかもしれません。
(読んだ私が実際にそうでした^^;)
ただ、そのような方法だからこそ、愚直に実践すればすばらしい効果が
得られるのかもしれません。
今回はこの本に書いてある方法を、今後きちんと実践してみようという
想いで記事にしてみました。
つぶ庵さんも、この本の方法をぜひ試してみて下さいね!
by ひろすけ (2006-10-30 23:49) 

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